絶対に守られるべきもの

この世の中で絶対に許されてはいけないもの、それは「虐待」です。虐待の対象は、児童、配偶者、高齢者、動物、など…多岐に及びます。
つまり立場の強いものが、弱いものを一方的に対象にし、継続的に攻撃をすること。

決して!決して!許されることではありません。

ましてや死に至らしめるなど、どんな理由も成立しないし言語道断。殺人です。不適切な発言かもしれませんが、
個人的な感情を言えば「虐待して相手を死なせた場合は同じ方法で死刑になるべき」だとすら思います。
絶対にその命や精神は、健やかに育てられ守られるべきものです。

増え続ける不幸な出来事

ところが、幼児虐待は虐待を行う親には、虐待の自覚が無いことも多く(しつけの範疇だと思っている)、
また家庭内という密室で行われていることもあり、それだけに発覚しずらく根深い問題です。
暴力だけが虐待ではなく、言葉による暴力、性的暴力、経済的暴力、ネグレクト、などさまざまなケースがあり
事件などで発覚しなくても、
虐待されることが日常のまま育ってしまう子どものほうが多いのです。
そして悲しいことに、虐待を受けた子供の70%は自分が親になったときに、子どもに虐待してしまう「虐待の連鎖」が起こると言われています。

対岸の火事ではない

隣人の顔も職業も知らない、という今の世の中。自分や自分の周りには、虐待は無いと思っていませんか?
でも、もしかしたら無いように見えるだけかもしれません。
下表をご覧いただくと年々増加していることがお分かりいただけると思います。しかも、相談対応件数だけで、です。
顕在化しないだけで、密室での出来事を考えたらもっと多くの件数があることは容易に想像できます。

注目したいのは相談内容。心理的虐待が圧倒的に増えています。
身体的虐待と違って、心理的虐待は傷やあざなどの外見的特徴が現れずらい虐待です。

出典:子ども虐待防止 オレンジリボン運動 虐待相談対応件数

わたしたちができること

つまり「虐待は静かに隣で起こっているかもしれない」ということ。
もし、それらしい兆候を見つけたら、気のせいかも、とか他人のことに首を突っ込んで面倒になりたくない、など思わずに、
出来る範囲で関わって欲しいと思います。もちろん、児童相談所などしかるべきところに通報することも必要です。

けれど通報してオシマイではなく、その子どもを、その家族を、
「他人事にしない」「見なかったことにしない」気にかけてあげて欲しいと思うのです。
人と人との繋がりや、地域だからできるサポートもあるはずです。

普段から近所でコミュニケーションを取ること、周囲が関心を配ること。手を差し伸べること。

子育て中の親子に、やさしいまなざしをお願いします。

ご近所や外出先で出会った子育て中の親子に、やさしいまなざしをお願いします。
赤ちゃんに微笑みかけたり、階段で困っている親子を見かけたら
ベビーカーの持ち運びを手伝ったり、そんな些細なあなたの行動が、
子育て中の親子の心の支えになることもあります。

「子どもを叩いている」「子どもをひどく叱っている」など、
日常的ではないけれど、気になる親子の様子があり、
顔見知りなど関係性がある間柄で可能なら声をかけてみましょう。
育児の悩みを話せたり、子どもを一緒に遊ばせるなどできる相手がいれば、
もしかしたら心が少しおだやかになるかもしれません。
でも、あなたが受け止めきれなかったり、声を掛けるのが難しい場合は、
無理することなく、児童相談所(児童相談所全国共通ダイヤル189)
などに連絡し、専門職の支援にゆだねましょう。

出典:子ども虐待防止 オレンジリボン運動 個人の方にできること

なぜ虐待が起こるの!?

世界的にも虐待の原因の多くは「貧困」「孤立」と言われています。日本において「貧困なんて…」と思われるかもしれませんが、

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、日本は米国、中国に次ぐ世界第3位の経済大国でありながら、
7人に1人が貧困にあえぎ、母と子のひとり親世帯では半数以上が貧困に苦しむ。

ピックアップ
・ひとり親世帯の貧困率50.8%!
・シングルマザーに対して冷たい企業が多く57%が非正規雇用
・「生活保護制度」も、過剰な財政赤字のせいで圧迫され、簡単に受けれられない現実
・貧困の連鎖(親から子へ、子から孫へ)
・子ども食堂はその場しのぎの方法

出典:東洋経済ONLINE

また、10代での望まない妊娠・出産も挙げられます。すべてのケ―スがそうではありませんが
親になるための精神的、経済的な準備が整っていない可能性が高いので、身内などで援助をしてくれる状況にない場合、
やはり貧困や孤立の原因にもなりかねません。それを周囲の大人がサポートしてあげることに、何のためらいが必要でしょうか。虐待してしまう親もまた、孤独を抱えているのだと思います。誰にも言えない、言ったところでどうにもならない。行政ではたらい周し…そうなったら、行き場所がないですよね。

「虐待家庭を孤独にさせない、母親を一人にさせない。子どもは地域で育てる」

そのために、
1)健全な心の状態の戻れる環境を提供すること
2)学びの場を提供すること
3)経済的自立を目指して勉強する機会があること

をはじめ、虐待をしてしまうような「余裕のない親たち」を産まない地域づくりが求められているのではないでしょうか。

今サプルが考えている事

こんな状況に、一企業として、いえ、一個人として何が出来るかを考えてみました。
まず、虐待されている子を見逃さない、絶対に見捨てない。そして、「一番の解決策は未然に防ぐこと」だという考えの元、
お母さんたちの支援をメインに出来ないかと思っています。
キーポイントは、「孤立を防ぐ」「女性の経済的、精神的自立」「母親の自己肯定感」です。
女性たちが強く、賢く、健全な状態でいることが、虐待を起こさないために必須だと考えているからです。

1)おせっかいおばちゃんネットワーク


自分ひとりで関わることに勇気が出ない、何かあったら怖い…、そう思います。
だからこそ、地域のチームで関わることが出来れば、背中を押すことが出来るのではないでしょうか。
もっと言うと、起こってから対策を考えるのではなく、起こる前に出来ることってあるはずです!地域の問題は地域で解決するしかできないと思います。

おばちゃんて、個人情報を「え。怖いんだけど」くらい、知ってることないですか?
おせっかいはおばちゃんの専売特許。
行政はどうしても「困ったことがあったら言ってきてね」という待ちの姿勢です。
けれど、「ちょっと、あんた!大丈夫なの!?」「ご飯食べてんの!?」と
家の扉を開けてズカズカと家に上がり込むような(ダメですけど(笑))
そんな積極的な、おせっかいなサポートで、お母さんたちの孤立を防いで
虐待が起こる環境を未然に防止することって出来ないでしょうか。


2)お母さんたちへのサポート


子育て中は、どうしてもイライラすることもあるもの。

「ちゃんとしたお母さんにならないといけない」
「自分ひとりの時間も持てないなんて、子どもなんか要らなかった」
「情緒が抑えられない」
「子どもへ愛情がわかない」

こんな目に見えないプレッシャーもまた、お母さんを苦しめる場合もあります。
子供連れでも気兼ねなく来れる実家のような場所。
遠慮なく本音を話せる仲間がいる場所。誰からも否定されない場所。
ごはんを一緒に食べられる仲間。
そこにどっぷりと頼る状況を作ることが目的ではなく
お母さんたちの精神的なサポートをするコミュニティを作りたいと思います。


3)女性の就労支援



女性の経済的自立は、精神的自立を促します。その二つの要素は虐待防止に絶対的に必要です。
例えば、虐待主が父親だった場合、母親として子供を守るためにすぐに逃げる必要があります(戦うのではなく)。
逃げるためには、経済力が必要です。その健全な判断をすぐに下すためにも精神的自立は必要です。

母親が社会に出て働くために、正社員で登用されるために必要な
・ビジネスマナー研修や、スキル研修を無料で受けられる制度、場所
・即戦力になるためのビジネス研修を無料で受けられる制度、場所
・起業支援
・受け入れ企業のあっせん(弊社も女性雇用に取り組みたいと思います)

など。プロジェクトの協賛企業様の寄付も募って運営ができたら…。


4)子どもの居場所をつくる



施設ではなく、子どもが逃げられる場所。お腹を空かせている子が居たら
「うちでご飯食べていきな。」と言える環境。お母さんたちが料理を学べ、職業にできる訓練所も兼ねた親子食堂の運営。



こんな事を、考えています。
まだまだ想像の範囲内で、何ひとつ現実化していないし構築するまでにいくつもの課題を抱えているとは思いますが。
できることから小さく始めていこう、と思っています。先ずは動かないと始まらないから…。

そして共感をしてくださる方がいらしたら、個人でも企業でも何か一緒にできることがあれば嬉しく思います。
もちろん、オレンジリボン運動でもそのような募集はしています。弊社もオレンジリボン運動に協賛しています。
一緒におせっかいしませんか?